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2014年05月29日

輝きまして古巣復帰

「J2赤と黒の闘士たち」スポーツライター・斉藤宏則が迫るが、道新に掲載されています。
今回はMF19石井謙伍選手28歳です。

今月5日熊本戦で、松本が脳振とうで退くと右MFから左SBに移ってプレーした。
左SBでプレーしたのは初めてだったが、プレーは総じて安定し、初経験とは感じさせなかった。
続く12日の愛媛戦では左SBで先発出場するが、違和感無くプレーしていた。

かつて在籍時はFWとしてプレーをしていた。
三浦俊也監督(07~08)は当時、「日本人は総じてシュートはあまり上手くないが、石井は日本人としては珍しくシュートにうまさのある選手」と評していた。
そんなストライカーが今では起用に左SBも難なくこなしているのだから不思議な気持ちになる。

05年に札幌U-18からトップチームに昇格、5季プレーし契約満了となった。
プロ選手として初めて味わう構想外の厳しさ、「ショックはゼロではなかったが、契約満了を知り愛媛がすぐに声をかけてくれ、本当にうれしかった。選手として必要としてもらえる喜びを、あらためて教えてくれたのが愛媛だった」
10年には28試合出場、11年からは斉藤学選手が期限付き移籍で加わり、ポジション争いが激化したが、一歩も引くことなく定位置を確保。
愛媛の4年間で126試合に出場した。その活躍や成長が認められて、札幌への復帰を果たした。
「愛媛ではサイドMFで多く起用され、プレーの幅が広がった」と話す。
3バックを採用していた愛媛では、サイドMFにも守備を求められるため運動量も大きく違うし、守備機会も多くなる。結果、石井は鍛えられた。

愛媛は決まった練習場を所有しておらず、日々練習場を転々とする。
また、練習着も各自が洗濯することになっていた。
札幌ではプレーだけに集中できる環境が整っている。「札幌では恵まれた環境に居たんだなあ・・」と改めて痛感したという。
「いかに自分たちが幸せな立場でサッカーをしているか。それを若手に伝えていきたい」

石井にサッカー選手としての目標を聞くと、「札幌をすばらしいクラブにしたい。それに貢献することが今の最大目標」
25日水戸線でホーム初ゴールを記録、「ずいぶん待たせてしまったので、取れてほっとしている」と満面の笑みを見せた28歳の道産子選手は、赤黒のユニホームが本当に良く似合っている。

水戸戦での石井は、3本放ったシュートの内、都倉が放ったシュートを相手GKが弾いたところを詰めて決めた1点だけだった。
だが、他の2本は決定的な場面だったが、外してしまっていた。
ホームでのゴールも取ることができたので、次からの試合ではゴール量産してくれることだと思う。

上里や上原慎そして内村が怪我から復帰してきたことで、チームとしての駒は揃った。
しっかり前線からの厳しい守備から、試合に臨むことができれば、札幌はまだまだ昇格の可能性は充分残っている。
また、水戸戦でチームにフィットしだした都倉が、怪我で離脱しそうだが復帰までは、水戸戦のように粘り強い守備ができれば、きっと昇格に繋がるプレーができるだろう。

posted by consa.kazu |09:12 | コメント(0) |

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