2007年07月02日

『好きですサッポロ』問題を考える(5)

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5.サポーターも含め全てが「サービス業」と考える
「ゴール裏の声」全文はこちら

私が「『好きですサッポロ』を歌うな」という考え方に違和感を感じるのは、
恐らくこの文章のライターの方と私の
「『プロサッカーチームとサポーターのあり方』観」の違い
にも原因があるのではないかと思います。

この文章を読む限り、このライターの方は
「90分+α戦えない者はサポーターではない」
という考え方をお持ちのように感じました。
特に、最後の一行にそれを強く感じました。

確かに、「自ら進んで集まった」人たちが声を枯らして「戦う」のが
本来の姿であるのでしょう。
しかし私は、ここが「日本」であることを考えると、
それは今はまだ各自の心の中にしまっておくべきものであって、
最後の一行のような文章にして公開しまったり、
言葉にして直接言ってしまってはあまり良くないと考えます。


私は、『プロサッカーチームとサポーターのあり方』は
クラブ・選手はもちろん、サポーターも含め全てが「サービス業」と考える
べきだと思っています。

クラブ・選手が提供するサービスは「勝利」「感動」「エンタテインメント性」
といったところでしょう。

そして、サポーターが提供するサービスは「雰囲気」だと思います。

それは、応援するクラブ・選手に対して提供するだけでなく、
これから「サポーター」になってくれる可能性のある
「偶然見に来た」「ちょっと興味がある」という人たちに対しても提供するものだと
考えます。


我々が精一杯応援する姿、声のパワーを感じて
「自分も応援に加わってみたい」
と思っていただけたら…

試合の後、アウェイのスタジアムにもかかわらず黙々と
残されたゴミを拾い集めるサポーターを見て
札幌のサポーターがどれだけ真摯にサッカーを、コンサドーレを
愛しているのか感じていただけたら…

たとえ90分立ち続けることができなくても、
恥ずかしくて声が出せなくても、
最初は手拍子を合わせてくれるだけでもいいから
我々が誇る「コンサドーレ札幌」というチームを
「一緒に」後押ししていただければ…


以前のアウェイゴール裏には、こういった「雰囲気」が溢れていたように感じていました。
「ほんのちょっとだけでもいいので、一緒に応援してみませんか?」という「雰囲気」が
あったように思うのです。
集団行動が大嫌いな私ですら、その「雰囲気」に惹かれてゴール裏に参加し始めました。
「自ら進んで集まってくれ」という感じではなかったと思うのです。


もちろん、今でもそういう「雰囲気」をお持ちの方はたくさん見かけます。

去年の西が丘での東京V戦、バックスタンドのお客さんに向かって
トラメガで笑いを取っていた方。
今年の笠松での水戸戦、バックスタンドをゆっくり歩きながら
「ゴール裏は若い力を求めています」と参加をやさしく呼びかけていた方。
フリーペーパーを製作・配布されている方々。
バスツアーを企画・実行されている方々。
どこのスタジアムでも試合後にはゴミ袋を持ってゴミを集めている方。

なにより、先日の味スタでの東京V戦のゴール裏に参加された方々。
きっと、バックスタンドで観戦された方々やテレビの前で観戦された方々の中に、
「あのゴール裏に参加したい」と思われた方がいらっしゃったことでしょう。
「あの応援をまた生で観たい」「今度はスタジアムで観てみたい」と
思っていただくだけでも第一歩としては充分だと思います。


しかしそのゴール裏に、自分の想いが込められた歌を歌う権利を
奪い取るような動きがあるとしたら、
「誰もが参加できる」雰囲気が失われつつあるのだとしたら、
この11年間に積み上げてきたものはどうなってしまうのでしょう?


日本という国は「サービス」に対して大変厳しい国だと思います。
みなさんは「サービス」の悪い所には二度と行きたくないと思われるのではないでしょうか?
そして、「サービス」を提供する側は必死です。
必死でなければ、「サービス」が良い所に人を取られてしまいます。

我々サポーターは「コンサドーレ札幌」という「サービス」を構成している一員である
とするならば、
まだまだ「コンサドーレ札幌」という「サービス」に少しでも新しい人が
来てもらうように努力するべき段階だと思います。

幸い、チームは今のところJ2の1位にいます。
このまま上位にいれば、お客さんはある程度増えてくれるでしょう。
しかし、我々は既に経験済みです。
どんなに頑張っていても落ちる時はどこまでも落ちると。

どんなに好調な時であっても、どこまで落ちても我々と一緒に
チームを押し上げてくれる方々を1人でも増やしておく必要があります。
そのためには、我々サポーターは
「誰でも参加できる、参加したくなる『雰囲気』」を
提供し続けなければならないのではないでしょうか?


それではヨーロッパのスタジアムのようにならないじゃないか?
それでは○○○のようにならないじゃないか?

そうならなくていいんじゃないでしょうか?
ここは日本であり、我々が応援しているのは「コンサドーレ札幌」です。
札幌独自のスタイルを目指せばいいではありませんか。
というより、そうでなければ本当の意味で「定着」しないと思います。


※だからと言って、応援がヌルくていいということではありません。


>>『好きですサッポロ』問題を考える(6)


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posted by しゅみっと |00:24 | コラム | トラックバック(0)

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