2006年12月05日
駆けめぐる青春
監督の辞任、スタッフの辞任、契約解除の選手も発表され、 あとはレンタル選手の行く末がどうなりますことやら。 新しい監督も名前は出てきておりますが、まだ天皇杯も残っており、 正式なアナウンスはまだ先のことなのでしょうか。 最終戦は、後の用事が控えているため、監督の挨拶が終わったらドームを抜けてきました。 ですので評判の悪かったサンクスウオークは見てません。 監督の言葉に涙ちょちょ切れて、帰って来ました。 退任を間近にして、自分の思う、柳下監督の最大の功績とは、 札幌のサッカーを言葉で表せしめたということです。 ボールポゼッションを高くし、攻めて行くスタイルということで、 「アクションサッカー」「アクション&ムーヴィング」、 そしてそれらをサポなりに咀嚼して出てきた「攻めて攻めて(中略)それが札幌スタイル」。 今まで、ダントツで昇格したこともありましたが、 そのときの札幌のサッカーって何かって聞かれても 「ウーゴとバルデスのホットライン」とか「快速FW」とか「俺王」とか 選手にまつわるもので、チームコンセプトは選手を生かすということでした。 それは当然あるべきですが、その選手が押さえられたとき、 いなくなったときにはもう一回作り直さなければならず、 なんとかなったのが2001年、まるっきりダメだったのが2003年でした。 で、柳下監督がやってきて、借金という要因もあり、選手の特徴やら個性やらというのが、 やたら若いとか他のチームを解雇されたくらいしかなくなったというのもあるのでしょうか、 初めてといっていいのでしょう、戦術的なチームの理念を、言葉として表に出したのです。 静岡の地では口で言うまでもなく皆が共有しているのかもしれませんけど。 10年前は「プレッシングサッカー」を標榜していたような気がしますが。 もちろん他の監督がダメだったというつもりはありません。 置かれていた状況も違いますし。 とにもかくにもJ1残留のみが目標だったときに、 そんな理念先行でコケてしまっては元も子もないですし。 言葉って大きいと思います。選手も、サポも、マスコミも、サッカーができなくても使えます。 その意味するものは実はちょっとずつ違うのですが、イメージの共有ができることによって、 迷ったときに拠り所ができますから。 監督の教えを受けた選手、そばで見ていたコーチもいつかはこのチームを去ります。 でも、その言葉は受け継いでいけるのです。 まあ、実際には残った選手、強化部や財前コーチがどのくらい引き継いでいるか、 どのくらい新監督に引き継いでいけるかは重要でしょうが。 新しい監督については、この言葉が逆に呪縛となるかもしれません。 でも、われわれは言葉を手にいれたのですから、 それをしない監督、実現できる監督を連れてこないフロントは、糾弾されるのでしょう。 迷ったとき、調子の出ないときには思い出しましょう。 あなたから私へ、私からあなたへ、送る言葉は悔いのない青春。(違うって) 前回のコメントレスです。
posted by kenji |22:42 | コンサ関連 | コメント(5) | トラックバック(0)