コンサドーレ札幌サポーターズブログ

スポンサーリンク

2007年05月11日

花を

決して短くもない人生で中国に関わった時にはロクな目にあってません。

ばんぶうです。

13日は母の日。

俺はまあ某運輸会社のパートなんかをして居たりするんだが、この時期
母の日の贈り物であるところの切り花の荷物が異常に多い。
で、配達してて思ったのだがこの花の荷物を持っていくと必ずと言って
いいほど御本人がいる。
他の荷物の配達率を大いに上回る確立だ。
おそらくこれは
「きちんとお家にいる母親に育てられた子はきちんと母の日に花を贈る」
のではないか?という仮説にたどり着いたのだが、まあ俺に言わせれば
「花送るより本人に会いに行けよ」
と。

はな
俺の母親は物心ついた時から家にいなかったので、仮説通り花なんか
贈ったこともないわけなのだが、去年本人が亡くなってしまって贈る気も
なければ贈る相手もいないという事態になってしまったわけだが。
もうとてつもなく悲しい事なのだが、同時にとてつもなく困った事でも
あるのだ、母の死ってのは。

病院のベッドの上で意識がなくなった母親を初めて見た時から、彼女の
前では絶対に泣くまいと決めて、看取った後も通夜でも涙は出なかった
のだが、斎場で彼女を入れた棺桶が焼却炉の中に入っていくあの瞬間、
初めて心の中のまん中の部分がもう失われて帰っては来ないのだなと
気がついた瞬間、涙も嗚咽も止まらなくなって止める理由さえなくなって。
死者の身体に魂が戻ってきて生き返る云々言ってる馬鹿な宗教みたいな
ことを心のどこかで俺も思っていたんだって。

実体が無くなると、人間は上手くできたもので困った記憶はどんどん
無くなっていいことばっかり思い出す。
末期ガンで痩せ衰えた母の顔を1年間見続けたはずなのに今その顔を
思い出すことが出来ないってのは正にその典型例だ。

だから母に花を贈りたい。
生前はそんなことしても喜びもしない人だと判っているのだが、
贈ったことすらないんだが。
花束を抱えていって迷惑そうな母の顔が見たいのだ。

んー。
ことわざじゃないけど、親孝行したいときに親は無しだからさー。
ありがとうくらい言っておいた方がいいよ、ほんと。
後悔するから。
それは自分の為でもあるんだから。

あ、オチないですw


posted by bamboo |23:58 | 酔って書いたら後悔するって! | コメント(2) |