2008年07月10日

『僕たちの戦争』   荻原 浩

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夏になると 戦争ものを読んでしまうのは 歳をとったせいなのかな 

この本は 一昨年に一度 買ったのだけど 
僕が読む前に 妻が読んで 勝手に友人に貸してしまい 
そのまま 戻ってきていない
いつか帰ってくるだろう と思って 待っていたのだけど 
読みたかったので 待ちきれずに 再度 買ってきた 


平成13年の 「根拠なしポジティブ」 のフリーターと 
昭和19年の 「海の若鷲」 に憧れる 軍国青年が 
時空を超えて 入れかわった 
それぞれの境遇に順応しつつも 
ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが。。。。。







昨年の夏は 横山秀夫の 『出口のない海』を読み 
その影響で 「回天」や 特攻隊関連の本を 数冊 読んだので 
正直 この本の中の 回天や 特攻隊 旧日本軍に関係した記述には
そんなに甘いものではないぞ と 
少々 不満というか 物足りなさを感じたのは 確か 

しかし 日本とアメリカが戦争して 日本が負けたことさえ知らない若者がいる 現在 
戦争ものの初心者には この内容だけでも 充分にショッキングだろうし 
大筋としては 間違っていないのだから 入門編としては ちょうど良いのかもしれない 



現代の若者が タイムスリップして 過去に行く という設定は
小説でも 漫画でも 演劇でも あまりに たくさんあり 
ごくごく ありふれたものでは あるけれど 
この小説の特徴は 入れ替わりに 戦争当時の 青年が 現代に来て 
しかも 入れ替わった二人は 一卵性双生児と思えるほど よく似ているという点 


ご都合主義的なところや 甘いところ ツッコミどころは
ここだけでは書ききれないくらいに 満載なのだけど 
全体としてはテンポよくストーリーが進み 一気に面白く読み終えた 



最後に海から上がってくるのは 健太なのか 吾一なのか 
ラストは 随分と 話題になったようだけど
このラストは これで 良いのだろう 


 
でも 敢えて書くなら 僕は吾一であって欲しい
その理由は ミナミのお腹の中にいる子供の 父親だから という一点

posted by aozora |00:15 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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