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2017年05月13日

『東京バンドワゴン』 シリーズ  小路幸也

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東京の下町の古書店 「東京バンドワゴン」 を舞台に、4世代同居の堀田家の大家族が繰り広げる物語。
決めゼリフは 「LOVE だねぇ」。
安定した面白さで、期待を裏切りません。

堀田家を中心に登場人物はとても多く、各々がそれぞれに個性的で、それぞれがなかなか複雑な事情を抱えていますが、家族だけでなく その仲間たちも みな優しく 思いやりがあって 暖かく、どの巻にも ほのぼのとした温もりがあります。
ちょっとした事件を解決しながらお話が進んでいく連作短編集ですが、推理小説とかミステリーというほどではありません。むしろ こんな大家族が 仲良く一緒に生活しているというのは 今の時代には驚きで、そういう意味ではアットホームなファンタジー とでも呼ぶ方が雰囲気に合うと思います。

10年以上にわたって続いているシリーズで、毎年春に発売されているのですが、基本的に 各巻のお話は 四季に対応したものとなっており、サザエさんなどのマンガとは違って、登場人物は 毎年年齢を重ね、成長していきます。

1巻めのタイトルは 「東京バンドワゴン」 ですが、2巻め以降は、
 2 「シー・ラブズ・ユー」
 3 「スタンド・バイ・ミー」
 4 「マイ・ブルー・ヘブン」
 5 「オール・マイ・ラビング」
 6 「オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ」
 7 「レディ・マドンナ」
 8 「フロム・ミー・トゥ・ユー」
 9 「オール・ユー・ニード・イズ・ラブ」
 10 「ヒア・カムズ・ザ・サン」
 11 「ザ・ロング・アンド・ワインディング・ロード」
 12 「ラブ・ミー・テンダー」
と、楽曲のタイトルが付いています。
ビートルズの曲の中に 「マイ・ブルー・ヘブン」 というジャズのスタンダードナンバーが入っているのには それなりの理由があります。
という事は、「ラブ・ミー・テンダー」 というタイトルの新作も・・・ 
期待してしまいますね。

2006年4月発売の第1巻を皮切りに、毎年4月25日前後に 新作が発売されており、単行本は現在、12巻め、文庫化されているのは 10巻めの 「ヒア・カムズ・ザ・サン」 までです。
僕の次に家内がファンになり、家内のお父さんも大ファンになって、新作を心待ちにしています。
今までは文庫になってから買っていたけれど、来月は父の日だし、単行本で買ってあげようかな・・・。


posted by aozora |18:11 | 本の話 | コメント(0) | トラックバック(0)

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