2006年09月09日
感動考
昨夜のNHK「にんげんドキュメント」はある高校の文化祭のことを取り上げていた。 伝統行事となっている龍を作る過程を追っているものである。 まあ結末が想像つくものであって、最後は涙涙の世界ではある。 高校時代といえば自分にとっては四半世紀以上も前の遠い話になっていて、果たしてあの時はあれだけの情熱があったかどうかも怪しい気分で見てもいた。 現在の若者は正直しらけているイメージがあったのだが、こういう形で続いていることに、ある分ホッとしたりもして。
龍の完成、そして最後は解体・炎上という部分で、彼らは恐らく「感動」しているであろう、と思う。 そして改めて「感動」について考えてみる。 やはり「感動を与える」という表現はおかしい。 感動は何かを成し遂げたときに得られるものなのであって、それを与えるようなものではない。 そしてまた簡単に「感動する」などと使うものでもないのだろう、と。
posted by akira37 |06:18 | その他 | コメント(0) | トラックバック(0)