2010年03月22日

第20回イギョラ杯 矢板中央高校戦

2010/03/21(日)15:30 @清瀬内山運動公園
第20回国際親善ユースサッカー大会イギョラ杯
グループリーグ B組第3戦
コンサユースU-18 1-0(0-0、1-0)矢板中央高校 (35分×2)
得点者:前貴之(53分)
大会日程・組合せは→こちら


午前の試合のあと遅めの昼食を食べて会場に戻ると、第3試合・八千代高校vs國學院久我山高校の後半が始まるところでした。
久我山vs八千代 後半キックオフ
(後半キックオフです)

どっちを応援するのがコンサ(の1位抜け)のために有利なのかなあとぼんやり考えながら見ていると、後半だけで國學院久我山高校が4点をとり、後半は久我山4-1八千代というスコアです。久我山が勝つと久我山も勝ち点6になり(コンサは次の試合勝って勝ち点6になるつもりだから)、得失点差勝負になるなら久我山にあまり点を取りすぎてもらいたくない・・・と途中からはなんだかハラハラしてしまいました。でも試合終了後に聞いてみたら、前後半を通じての結果は4-4なんですって。あら、そうだったの。
この大会のレギュレーションでは、リーグ戦でも同点の場合はPK戦をやって勝敗を決め、PK戦で勝ったチームに勝ち点2、PK戦で負けたチームに勝ち点1が与えられることになっています。
それならいずれにしても國學院久我山は勝ち点5止まりです。コンサは現在勝ち点6の矢板中央高と直接得失点差勝負ということになりますね(←あくまでもコンサは矢板中央に勝つ予定だから)。

PK戦見守る
PK戦です。


待ってる
(PK戦が終わるのを待っているを見ている矢板中央の選手たち)


待ってる
(PK戦が終わるのを待っているを見ているコンサの選手たち)

現時点でのコンサと矢板中央の状況は、矢板が勝ち点6、総得点5、総失点1で得失点差+4、コンサは勝ち点3、総得点4、総失点2の勝ち点+2ですから、コンサが勝てば勝ち点で並び、2点差で勝てば得失点差で並び、そうなると必然的に総得点でコンサが矢板中央を上回りますからコンサが1位になります。
一方、矢板中央に勝ったとしても1点差だと、得失点差で矢板中央に追いつけず、矢板中央が1位抜けになります。

ということで、コンサは2点差以上で勝つ!!というのが明日の決勝トーナメント進出のための条件となりました。



始まります
さ、始まります。


午前中はそれほどでもなかった(とはいってもそこそこ強かったけれども)風が、コンサの午後の試合が始まるころにはとても強く吹いていて、そこら中でいろんなものがはためくバタバタという音が聞こえる感じです。



選手入場
選手入場



あら、そういう形?
あら?
こういう形で挨拶ですか。ふつうの練習試合みたいですね。



コイントスをしようとボールを置いて
互いに一礼して、コイントスをするために主審は持っていたボールを地面に置きます。



あら、あらら
するとボールが風で・・・・。



抱えてます
仕方ないので副審がボールを抱えています。
コンサのコイントス担当は大くんでした。



コンサの円陣
前半開始時のコンサの円陣



矢板中央の円陣
矢板中央の円陣


ということは、風上を選んだのは矢板
コンサのキックオフで前半スタートです。
風向きは、前半のコンサの位置からすると、向かい風+左側から右側方向へ吹く風の合体という感じです。つまり矢板中央は前半に風上から風下へ攻めるエンドを選んだということですね。



<前半のメンバー>

    27近藤勝成  36榊翔太
 14菅原康介        26津川暢彰
     29前貴之 15西田謙太
12葛西大 33永井晃輔 22工藤直人 32小山内貴哉
        21松原修平


(控え)
16GK今岡亮介、13中山和弥、24大野景祐、25實盛大介、34山下泰明


午前中の試合でも「風が強いなあ」と思っていましたが、午後はそれがさらに強くなっていました。空中に高くあがったボールが風で押し流されるのはもちろん、ゴールキックやFKにときにピッチの置いたボールさえ、さっきの主審のボールのように風で動いてしまうほどです。修平がゴールキックのたびに足で人工芝を掘るようにしてボールを何度もセットし直していたのには、「大変だねえ」という気持ちと「大丈夫?人工芝ピッチを傷めてしまうのでは?」というハラハラする思いが混ざって苦笑してしまいました。

風の影響で思うとおりにならないのか、立ち上がりは双方とも落ち着かず、ボールをバタバタ蹴り合っている感じで、五分五分の立ち上がりでした。
風に慣れて影響をうまく考えてプレーできるようになった方がゲームを制するかなと思いつつ試合の行方を眺めます。風の影響に対する工夫という点では去年高円宮杯で対戦したときのマリノスユースは強かったよなあとか思い出しながら。
前半8分、左サイドからのパスを中央でナリがピタッとトラップ。一呼吸おいてタイミングをみて左前方に上がっていっていた康介にパスします。康介はうまくGKと1対1に持ち込んで、さあ、シュート!というところでゴール前に戻ってきた相手DFが横からタッチライン方向へクリアしてしまいました。残念。
前半9分、修平からのフィードは風の影響を考えてかキックではなく、手で転がして味方DFへ渡します。この風だとボールは押し戻されてしまいますもんね。他の選手も浮き球のパスではなくグラウンダーのパスにするなど、いろいろ工夫しているところが感じられました。
前半14分、コンサの右CK。あら、翔太が蹴るのは珍しいんじゃない?と思って見ていたら、どうやらショートコーナーみたいです。でもせっかくのトリックだったのに受け手と息が合わず、コンサの選手の間に転がっているボールを相手に拾われてそこからあわやカウンター、というシーンになるならダメじゃん(笑)。
前半20分、左タッチラインからのスローインから始まったコンサの攻撃は、康介かな?大くんかな?の左からのクロスに合わせて最後は翔太が頭からゴール前に飛び込んでシュート。ボールはほんの少しポストの左でした。惜しかった。
前半21分、康介が深くえぐっての左からのクロスはそのままゴールラインを割ってしまいましたけど、全体に午前中の久我山高校戦よりはいい感じにできてきているかな。風が気になってどうしてもずれてしまう部分はあるのですけれど。
前半23分、ナリがゴール前で倒されてFKを得ました。ペナルティアークの左横あたりからのFKなのですが、地面に置いたボールが動いてしまい、なかなか蹴ることができません。ボールのそばに立っているのはニシケンと康介です。なんとかボールが止まっている隙に康介が直接ゴールを狙って蹴ったボールは相手に当たってゴールラインを割り、コンサの右CKになりました。
前半25分、そのCKを蹴るのは康介です。クリアされたボールがゴール前でごちゃごちゃになって、なんとかボールを拾った翔太がシュート! 左へ逸れました。惜しい~。
その直後にも、右側の翔太から中央にいたナリにボールが渡され、それをナリはワンタッチで右前方にはたいて翔太に「走れ~~~」のパス。翔太がそれに追いつき、ゴール前に運んでシュートを打とうというところで、出てきたGKがボールに飛びつき、押さえました。残念。あと少しでした。
矢板中央は風上なのにそんなに攻めてこなかったので、どちらかというと風下のコンサが一生懸命ゴール前にボールを運んでもシュートが枠へいかなかったり威力がなかったりという感じで推移していたのですが、なにせコンサは2点以上とらなければならないのですからなるべく早く先制点を挙げたいところです。
前半32分、康介が相手ボールを奪い取り、左側をドリブルで突進。康介のクロスに翔太がゴール前へ駆け込みましたが、飛び出してきた相手GKがボールを掴みました。
結局前半は0-0で終了です。
点がとれなかったのはちょっと残念ですが、でも後半はコンサが風上になるわけだから、まだまだチャンスはあるはず。後半はさらにガンガン行こう、と心の中で思いつつ、吹きつける風にはまいったなあと思うのでした。風が強いと体感温度が下がりますものね。手がかじかんできましたよ。



ハーフタイムのコンサ
ハーフタイムのコンサのようす。
けっこうまったりしています。



ハーフタイムの矢板中央
矢板中央のベンチはこんな感じ。
監督がプレーのことを話しているのかな。



四方さんが話をしています
しばらくして、コンサも四方田監督が選手に向かって話をしていました。この大会を通じて、監督も阿部コーチも選手に対してあまりあれこれ言わず、自分たちで考えてプレーするようにさせているのかなと思いました。3年生がいなくなった新しいチームで、リーダーシップを発揮してチームを引っ張っていく選手は誰になるのだろうと、この時期はそんなことも興味深いです。



後半開始時の円陣
後半開始時の円陣


後半開始と同時に、ベンチに残っていたGK以外の4人が全員投入されました。


<後半のメンバー>

    27近藤勝成  14菅原康介
 29前貴之          24大野景祐
     15西田謙太 25實盛大介
12葛西大 33永井晃輔 22工藤直人 32小山内貴哉
         21松原修平


後半4分ころ、ニシケンがボールを持ったところで右側にいた景祐が前へ動き出してボールを引き出します。ニシケンはそれを見ながらタイミングをはかって景祐にパス。景祐はその後シュートまでは持ち込めませんでしたが、よい動きだなと思いました。
風の影響でワーワー試合になり、危ないプレーになってはいけないと考えたのか、この試合の主審は厳しめにイエローカードを出す方のようで、相手チームにけっこうイエローカードが出されていたのですが、後半5分ころ、コンサにも初めてイエローカードが出てしまいました。ニシケンの接触プレーだったのですが、そんな悪質とも思えなかったんだけどなあ。
後半7分の相手チーム選手のイエローカードは、手を使ったプレー(ハンドではなく)だったからと思います。今年はほんと手を使ったプレーを厳しくとるんだと思いました。

後半9分、貴之くんが相手ボールをナイトカット。そのまま自分で少し持ち上がり、前方のナリへパスを出しました。ナリはゴールまで少し遠目だったのですが、そこから思い切ってシュート。ボールは風に乗ってぐいーーんと伸び、でも少し右へ逸れていってしまいました。惜しい。でもいいですね、風があるから何が起きるか分からない。どんどん打っていこう。
後半12分、康介がぐいっと飛び出したと思ったら相手のパスを胸トラップしてカット。わ、素敵。で、康介はそのままシュートを放ち、相手GKにキャッチされましたがかっこよかったです。
後半14分、グラウンダーのパスでつないで、つないで、康介から右前方のスペースへ展開し、そこで景祐が走り込んでスピードに乗ったままシュートしましたが、惜しくも右サイドネットでした。入ったかと思った。惜しい。



試合中

試合中
(試合中のようす。本文とは関係ありません。)


後半18分、大くんとナガコウに代わって和弥くんとヤスくんが入りました。コンサがハーフタイム以外で選手交代をするのはこの大会で初めてですね。


      27近藤勝成  14菅原康介
 29前貴之           24大野景祐
      25實盛大介 15西田謙太
34山下泰明 13中山和弥 22工藤直人 32小山内貴哉
          21松原修平


そしてとうとう。コンサに先制点が入りました。
後半22分、貴之くんのゴールです(1-0)。ゴール正面からのシュートが豪快に決まりました。やったー!これで矢板中央もゆったりしていられないでしょう。あと1点入れば(そして失点しなければ)コンサが1位になります。
後半28分にも貴之のすっごく惜しいシュートがありました。
残り時間は多くないけど、でも1点なら十分とれそうです。風でシュートの威力が増しているし。ゴール前までボールを運ぶのもしやすいし。風上から風下に攻めるのってボールが思ったより長くなったりゴールラインを割ってしまったりしてやりにくそうに見えるときもありますが、これだけ風が強くなると、しかもなんとしてもあと1点が欲しいこの状況では、もう一か八かの風味は風が味方してくれているような気がします。

後半30分、康介が狙ったループシュートはバーのほんの少し上。惜しい!すっごく惜しい!

突然、横でバターーン!という音がして何ごとかと思ったら
バターン!!って音が
誰も座っていないベンチが風で倒れたのでした。



あと1点とればコンサが1位ということは双方の選手ともに分かっているようです。コンサはなんとかゴールを奪おうと必死ですし、矢板中央の選手たちはなんとか守りきろうと必死です。矢板はできるだけ矢板ゴールからボールを遠ざけて、できればCKをとってコーナーフラッグあたりでキープして時間を使いたいと思っているようです。もう残り時間がほとんどないけど、なんとか早く、早く。見ている方は気が気じゃありません。だってどうせなら優勝を目指したいもの。
これまでの試合ではほとんどロスタイムがありませんでしたが、この試合は風でボールをセットするためにロスした時間が多かったからなのか珍しくロスタイムもちゃんととるようで、手元の時計が35分を回ってもプレーは続いています。
後半38分(35分+3)、ニシケンに2枚目のイエローカードが出されました。えー。退場になりました。
でも1人少なくても関係ないって感じでコンサの攻撃(+強風の攻撃)は続き、最後までがんばったのですが(このがんばりをその前からできていたら何点とれていたことか)、とうとう1-0のままで試合終了となってしまいました。
あー。残念。


試合終了
残念だったね。お疲れさまでした。

お疲れさまでした


というわけで、得失点差1の差でコンサは2位となりました。「あと1点がとれていれば(あのときあのシュートが決まっていれば)」とか「あの失点がなければ」とか、1点差だけにかえって残念で、たらればであれこれ考えてしまいます。
大会によっては地域性などを考慮して成績関係なくまぜこぜに順位決定戦をやることもあるので、監督会議を経なければ明日の会場は決まらないのかと思っていましたが、帰り際に阿部コーチに伺ったところ、「2位だから明日はまたここになりました。」とのことでした。あ、ちゃんと成績順にあらかじめ決まっているとおりにやるようです。
ということで、最終日はまたここ清瀬内山グラウンドで、5~8位の順位決定戦となりました。
初戦は09:00からAグループの2位と対戦です。

そのようすは→こちらです。


posted by あきっく |21:05 | ユース | コメント(0) | トラックバック(0)

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