2009年06月24日

切羽詰まっていない感じ

もう今夜は横浜FC戦ですが、前節湘南戦の試合を見て書きたいと思いつつまだだったので。試合当日のエントリの続きです。まったくもう、ギリギリなんだから。


私は子供のころから「やらなきゃいけないこと」をさっさと早めの終わらせることができないタイプでした。夏休みの宿題なんて、いよいよ新学期が始まる前日(!)とかに半泣きになって必死に片付けた(ごまかした)ものでした・・。その悪癖は大人になっても続き、さすがに仕事に穴を開けるような事態にはならないものの、必死の形相でギリギリで間に合わせるところまで自分を追い込んでしまうことは時々あります。いつも反省しているんですけどねえ。
でもだからというわけじゃありませんが、「がんばる」という状態にも「ふつうにがんばる」のと「持てる力のありったけを出して形相変えてがんばる」の2種類があることを身をもって知っています(爆)。そんな経験ないよという方には、2時間に1本しかない電車に遅れそうなときと、乗ろうと思っている電車を逃しても5分後にまた次の電車が来るときとでは、駅まで歩くその急ぎ方が違っていますでしょ。というので想像してもらいましょうか。でももしかして早め行動の人はそんな経験もないのかな。

湘南戦を見たときに、うちの選手と湘南の選手できっと違うんだろうなあと感じたのは、その「がんばる」度合いでした。
うちの選手も、勝ちたい、負けたくない、と思ってがんばっているとは思うんです。もともとプロ選手になるくらいの人たちは、人一倍負けず嫌いばかりだと思っているので。新居が千葉オフィシャルのインタビューで子供のころのことを聞かれ、「スポーツは小学生のころから何でもできたけど、成績は5がつかなかった。勝ちたい気持ちが強いあまりに輪を乱すから、よく怒られていた。」と答えていて、あんまり「らしく」て吹き出してしまったのですが、うちの選手たちだってきっとそういう負けず嫌いの子供だったろうと思いますし、プロとして仕事でサッカーをやっている以上、勝とうと思って一生懸命必死にやっているに決まっています。
でも、99%がんばっていても、あと一押しのがんばりというか、一踏ん張りの差で、結果が違うことってありますよね。とにかくしゃにむにゴールを狙う(シュートを打つ)とか、同点に追いつかれてもがっかりするより先になんとか自分たちが勝ち越し点を獲ろうとやっきになるとか。そういう必死さの差があったように感じました。

ではなぜ湘南の選手たちがその「目の色変えての必死のがんばり」ができているかというと、たぶん、「チームが順調に勝っているから」ではないでしょうか。
以前ノノや岡田監督も言っていましたが、勝つとチームの雰囲気がよくなるのだそうです。なごやかになるという意味じゃなくて、よい緊張感が漂いつつ互いに信頼関係が結べていて、チャレンジができ、失敗してもカバーし合える雰囲気。きっと今の湘南も、そういう「勝利ドーピング」が効いていてみんなで勝利に向かってどん欲にがんばれるのでしょう。

じゃあコンサはどうするか。
勝利ドーピングがない状態では仕方ない。火事場の馬鹿力は火事場でしか出せないなら、そうなるとふだんの力を底上げするしかないです。
ふだんの力を底上げするためには、ひとつひとつの練習や試合を、それこそ「最後の一踏ん張り」を越えるまで、目の色変えて、がんばっていくしかないだろうというのがジレンマですけどねw
でも少しずつ底上げはされてきていると思います。
今年のメンバーは去年と比べて経験値の少ない若い選手が多いですけれど、それでも去年と比べて遜色のないプレーができてきていると思いますもの。湘南戦も、「前半は消極的だった」「後半、同点に追いつかれたあと中途半端だった」という試合評が頭にあって見たせいか、思ったよりも素敵なシーンや上手いなあと感心するシーンが多いじゃん。と思いました。それをゴールに結びつけられないところが、さっきも言ったような「切羽詰まったがんばり」に欠けるところだとは思いますけど。

やらなきゃと分かってはいるけど、ギリギリ追い詰められるまでなかなかできないという人間の弱さはよく分かりますので(←自分を基準にするな?)、サポのできることとして、1試合1試合どん欲に勝利を求める姿勢を選手に見せていく方がいいのかなあと思ったりします。
そういう厳しい姿勢でいることは自分もつらいので、なあなあで「じゃ、次がんばれ」と流されてしまうあたり、コンササポ(というか、私)のぬるくて、甘くて、粘り強さに欠け、淡泊な、弱いところなのだと考えたりします。もしかしてこれも道産子気質(の暗黒面)?と自省したりして。
チームも、クラブも、選手も、サポも、何事も一朝一夕には進まないですね。地道に行くしかないですね。

ま、とりあえず今夜の仕事人ナイト。頭と体と技術をフルに使って戦う選手たちの姿を期待して、画面越しに応援したいと思います。


湘南戦の三浦さんの解説は、言葉はとても冷静でコンサに肩入れしているようすはなかったものの、たとえばピンチなのかチャンスなのか、このプレーはどういう意味を持つのか、解説で説明する視点の立ち位置がすべてコンサの側でした。隠そうと思っても色に出にけりだな・・と、三浦さんの愛情を感じて心が暖かくなりました。
湘南サポは逆に、聞いてて心がざらざら波立ったでしょうか?ま、湘南は勝ったからいいよねw

posted by あきっく |14:06 | コンサ周辺のいろいろ | コメント(0) | トラックバック(0)

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