2009年05月28日
「厚別神話」を作りたい
2009/05/24(日)13:00 @厚別公園競技場 J2・第17節 コンサ 1-1(0-0、1-1)東京ヴェルディ 得点者:岡本賢明(63分)、大黒将志(東V・89分) 試合結果詳細はこちら→ 札幌公式 J'sGoalサマリー 「いつもは朝一番の飛行機で着いても開場待ちの並びに間に合わないから、今回みたいに前日入りして早く行けるときにはちゃんと早く行こう。」 そう思っていたのですが、前日の寝不足がたたって朝寝坊してしまいました。おまけに外はかなり寒そうです。「厚別は寒いから厚着していこう。」と備えたつもりでしたが、現地に着いている仲間の話によれば、ベンチコートが要りそうなほどの寒さだそうです。 「・・・どうしよう。」 寒さにびびっているうちに時間はどんどん過ぎ、すでに先行入場の時刻になってしまいました。 ごめーん、みんな。 これじゃあ、東京から来るいつもの方が早いじゃないですか(爆) まだ空は薄曇りですが、せっかくの厚別開幕が雨にならずよかったです。少し空気も暖かくなってきたようです。 席に荷物を置いたら、さっそく新しい売店を見に行ってみなくちゃ。 メインスタンド端のコンコースでは、コカコーラ・ゼロが配られていました。
バックスタンド裏へ回ってみると、まず目についたのはすごい行列です。 トレーディングカードを買う人の列でした。 あまりに長い列なので並ぶのは断念して、とりあえず売店をひととおり見に行ってみることにしました。 ここはサッポロビールのお店なのかな? 厚別開幕記念に、お買い上げの方に先着でリボンちゃんの特製トートバッグを差し上げます。ですって。 サザエの売店では、カツサンドが赤黒の包装紙で巻かれていました。 そして一番奥に、HFC直営の売店「厚別神話」がありました。 売り子さんたちがみな赤黒のシャツを着ています。 とり皮、焼き鳥、牛タン、豚バラ、羊など、各種肉の串メニュー そしてこれが赤黒ラーメンです。 ちょい辛ですって。 「ラーメンをご注文の方は奥の方の列にお並びください。現在20分ほどお待ちいただいています。」「ラーメン以外をご注文の方はこちら側にお並びください。」 係の方がひっきりなしに声をからして列整理をしてくれています。 ラーメンを並ぶ根性はないけど、ジンギスカン串なら買えるかなと、こちら側の列に並んでみました。 遠目に見えるラーメン待ちの列の中に、真緑のいでたちの人がひとり混じっているのが見えました。あっぱれな根性です。 順番がだんだん近づいてきました。 奥で焼かれた串が保温ケースの中に積まれるそばからどんどん売れていきます。 無事にジンギスカン串と豚串を買い、思わずにこにこしながら戻っていくと トレーディングカードを買う人の列は相変わらず長く続いていました。 買った人に後で聞いたところ、カードを買ってスピードくじの券をもらうまでと、くじの列に並んでスピードくじをひくまでで、合計1時間かかったそうです。 メイン側の売店はどんな感じかな? 帆立カレーですって。ほんとにごろんと大きな帆立がたくさん入っています。 あんまり一心不乱にメニューを見ながら歩いていたら、呼び止められるまでサポ友達とすれ違ったのも気づかなくて、笑われてしまいました。 ひっそりと緑さんも並んでいます。 お買い上げありがとうございます。 ジンギスカン串にはビールがなくっちゃ! ビールを買ったらおつまみをサービスしてくれました。 というわけで、ジンギスカン串(左奥)と豚串(右手前)です。 ジンギスカン串は、ラム肉に慣れない人も食べやすいようにでしょうか、臭み消しに?ほんのりカレー粉もまぶしてありました。道産子にとってはジンギスカンというより羊肉のバーベキューという感じの味ですが、ネーミングとしては「ジンギスカン」という方がインパクトがあっていいよな。と思いました。 美味しいお肉とビールを堪能しつつ、ピッチの方に目をやると。 なにやら打ち合わせ中の様子です。 赤黒のはっぴ姿の人たちは 新得町の方たちでした。 北海道と赤黒のデザインがいいですね。 そういえば新得町の売店も出ているんだっけ。見に行ってみなくちゃ。 新得高校には睦史がコーチとして派遣されて行っていますので、私にとっては親近感もひとしおです。 メインスタンドのアウェイ側に、新得町の売店がありました。 新得町のマスコット?? 新得といえば、蕎麦ですね。 お蕎麦くん(←勝手に名付けた)のくるくる頭がキュートです。 そして温泉も新得町の名物なんですって。 温泉くん(←勝手に名付けた)もいます。 頭に雲を戴く緑の山くん(←勝手に名付けた)が後ろに隠れるようにひっそり置かれているのは・・。 もしかして今日の対戦相手を考えた配慮ですか? 「肉厚の美味しそうなしいたけが売られてたよー」と聞いていたのですが、しいたけはあっという間に売り切れたのだそうです。 睦史がんばってるかなーと思いながら、お蕎麦とうどんを買ってきました。 試合開始が近づくと、空がだんだん明るくなり日も差してきて、晴れてきました。これならあんまり寒くありません。 というより、もしかして着込み過ぎて暑い?と感じるほど。 せっかくの厚別開幕だもの、晴れてきてよかったなーと嬉しくなります。 そして選手入場。 サポは入場のときに石屋製菓から配られた赤と黒のトートバックを掲げてスタンドを赤黒に染め、 ゴール裏にコレオグラフィーが浮かび上がります。 といっても、この角度からはできあがりの様子がよく見えませんけれど。 ゴール裏を通り抜けたときに見えた事前の説明では、120% SAPPORO という文字を作るようでした。 アウェイ側にもテレビカメラがありましたから、NHK札幌局の中継なら正面から見た様子が映るかなあと思いながら見ていました。 そしてバックスタンドにはビッグフラッグが広げられます。 このサイズ、やっぱり厚別にぴったりです。 選手たちがピッチ上に整列して 石屋製菓サンクスマッチなので、石屋製菓の石水常務(でしたっけ?石水前社長の息子さん)がキックインします。 コレオグラフィーのために掲げていた赤黒トートバックや白い紙がおろされ、通常モードのゴール裏に戻ると。 あら?通路入口の上のコンクリート部分に張られたダンマクが、上から白い布で覆われています。どうしたんでしょう?? 3つある入り口のうち、真ん中とバックスタンド寄りの通路のダンマクには白い布がかかっていて メインスタンド寄りのダンマクはそのままでした。 もしかして、この部分も含めて 120% SAPPORO の文字を作ったのかな。 文字数が多いから、あらゆる空間を総動員ですね。 キックオフ直後の空の様子。 だいぶ明るくなっています。 このまま爽やかな天気が続き、爽やかな試合展開になって欲しい。
- 青空の下の『厚別』の歌は、また格別ですね。ゴール裏に合わせて一緒に歌って気分が高揚します。
- 前半はスコアこそ0-0でしたが、時間が過ぎるのが早く感じるほど楽しい展開でした。厚別らしい風が吹くなか、風上から攻める形になりました。思ったよりボールが伸びてしまったり、逆にヴェルディのボールがすごく押し戻されてしまったり。予想外?のボールの動きに慌てて対応したり、風を考えての工夫をしたりの選手のプレーひとつひとつが無性に楽しく感じます。
- それもこれも、コンサがペースを握り、コンサの選手たちのやりたいことが見ていて伝わってきたからだと思います。細かなミスはあるにしても。
- 0-0のままハーフタイムを迎えましたけれど、さあ、後半は風向きが変わって仕切り直しだ、勝つぞ~、と、前向きな気分でハーフタイムに入りました。
今日のドールズは曲とダンスが新しくなり、衣装も一新でした。 ドールズブログのイベントレポなどでこの白いジャンパーを着ているのを見たことあるような。 近くで見るといろいろおしゃれなこだわりもあるのでしょうが、遠目にはシンプルすぎて街着みたいで、華が足りなくない?と思っちゃいました。ヒップホップ系というらしいです。 まだ肌寒い厚別ですから、おなかや脚が冷えないようにという意味では、こういう衣装の方が若い女の子の体には良いなあ・・と、おばさんくさいことを思ったりもします。
- 後半のヤスのゴールでは、厚別が沸き上がりましたねえ。とってもかっこいいゴールで、嬉しさも爆発でした。
- SA席で聞いていると、厚別に響くゴール裏のチャントはドームでのチャントよりも音が鮮やかでくっきりと響いているように感じました。ドームですとモヤ~っとこもったように聞こえるときもあるけれど、厚別では声の固まりがそのまま向かってくるようで、迫力もあるし歌詞もはっきり聞こえます。きっと選手にもこのクリアな歌声がびんびん届いているだろうと思うと、嬉しくなりました。
- 試合後のコメントで、ヴェルディの大黒が「スタジアムの雰囲気はよかった」といい、高木監督が「スタジアムの圧力を感じた」と述べていたので、やっぱりピッチにも雰囲気が伝わっていたんだなあと思いました。
(この2人が元コンサだというのはなんだかはるか昔のことのようで、意識して思い出さないと忘れそうでした。)
- 追加点のチャンスはあったけど(キリノのあのシーン!!!とか)、1-0のまま時間は過ぎていき。追加点は欲しいけれど、そろそろ「勝ちきる」ことも考える時間かしら。ヴェルディの選手がひとり退場になりました。勝ちきる可能性が高くなったと考えて少し安心する・・・かと思ったのですが、私たちの会話が口をそろえて「でも10人になった方がしっかりがんばることもあるからね~~。」だったのは、やっぱり経験に裏打ちされたコンササポの発言ですよねw
- 露骨に時間稼ぎというようなプレーはあんまりなかったけれど、コンサはボールを回してキープして時間を使っているように見えました。その中でチャンスがあれば攻めてみる、というような。「高い位置で相手を翻弄するようにボールを回す」というほどじゃなかったけれど、あまり下がりすぎないあたりで中盤を中心にボールを失わないでいる様子を見ていると、少しずつ大人になっていくチームを見ているようで感慨深かったです。「そこで獲られたりしないでよ?!」と冷や冷やすることももちろんありましたけどねw
- そんな時間帯に繰り出されたマコのあの切り返しの連続技! 私たちのすぐ目の前だったせいもあって、私を含め周囲の人たちはあのマコのプレーに、目を見張り、どよめき、そして拍手喝采でしたねえ。切り返しは切り返すためにやるんじゃなくて、ボールを持ったまま相手を振り切ってゴールへ向かってよいポジションを取るためにやるんだってことがよ~く分かりました(あたりまえ?)。そして粘り強くやることだってことも。
- ロスタイムに入ってからだったでしょうか、その少し前からだったかな。ゴール裏のチャントが『厚別』に変わりました。スタジアム中がそれに合わせて歌って、手拍子して、になりました。スタジアム全体がリズムを合わせた拍手で包まれる中、私は早くも「厚別開幕戦で、気持ちよい青空の下で、HFCが新しい試みを始めた厚別で、ノブリンコンサにとっても初めての厚別の試合で、ヤスのメモリアルゴールが決勝点になって、『厚別』が響き渡る中、厚別で久しぶりの勝利を決めるのか。」・・・そう思ったら、胸が熱くなりました。
- だけど、あれ?あれ?という間に、なにやらピンチっぽくなって、そして、失点です。
- 少し前にNHKの「クローズアップ現代」で脳の仕組みについてとりあげていたとブログに書いてらした方が何人かいましたよね。私はその番組を見ていないのですが、ゴールが近づくと脳が「目標を達成した」と勘違いして、そのせいで目標達成のためにがんばっていた体が動かなくなるのだとか。選手がそれだったのかは分からないけれど、私の気分はまさしくそれだな。と後から思いました。まだ勝っていないのに(試合が終わっていないのに)半分くらい勝ったような気分でいましたもの。あのロスタイムには。「ヒーローインタビューはヤスだな。今年何回目だろ、ヤスのヒーローインタビュー。」って考えたりして。
- 失点したことでもちろんがっかりしましたけれど、それ以上にあのとき寂しくて残念だったのは、失点のあと、選手たちががっくりときてしばらく座り込んだままの姿勢で、なかなかキックオフにならなかったことです。残り時間は少ないけれど、でもまだ1分以上はあったから、すぐにゴールを取り返して勝つぞ!!と立ち向かっていく気分にはなれなかったんだなあと、それが残念でした。「ここは厚別なんだから、ここではうちが勝つに決まっている。」とそう(根拠なく)選手たちに思わせる力がないんだなあ、と。
- 考えてみればそれも無理のないことですよね。JFL時代にシーズン通して無敗を誇ったという厚別を私は直接は知りませんが、その後の2000年5月の真っ赤に染まった厚別開幕戦(湘南戦)とか、7月の浦和に逆転勝利した試合などの雰囲気も、今の選手たちは経験しておらず、実際に勝って嬉しい思いをした経験も少ない(あるいは全くない)スタジアムですものね。でも、サポーターの声が鮮やかに響き、降り注ぐ日差しも雨も風もそこにいる人がみんな一緒に感じながらゲームに参加できる厚別は、ドームとはまた違った魅力が詰まっていると思うし、これからよい思いをたくさん積み重ねて、よい記憶をどんどん上塗りして、そして「ここではたくさん良いことが起きる!」と無性に感じるスタジアムに、またこれから作っていきたいと思いました。私に今できることは、自分自身が厚別でたっくさん楽しんで、その楽しさをみんなに吹聴?して、少しでもスタジアムに足を運ぶ人を増えるように誘ってみることから始める程度ですが。
かなり楽しかった試合内容と、その裏腹な結果に、暖かい気持ちの表面に冷たいものがコーティングされたような微妙な気持ちで帰路につくと・・。 よく晴れた厚別の空がきれいでした。 なにごとも楽しいだけじゃない、悲しいだけじゃない。多面的にいろいろ絡み合っているからこそ人生は面白いんだと、哲学的な?負け惜しみを言ってみたり。いえ、負けてないんですってば。 今日の試合後の宴会は、いつもとは趣向を変えて、サポ仲間の新居(←「あらい」じゃなく「しんきょ」)訪問パーティーでした。 厚別までチャリで来れる距離にマンションを買った仲間がいましてね。お祝いとお披露目を兼ねて、押しかけ宴会をしてしまおうというわけです。 厚別の売店で買った食べ物のほか、途中でスーパーに寄って飲み物や食べ物を買い込んで。 私がふだん買い物をしているスーパーと比べて、お客がほぼ全員と言っていいほどバッグを持参している!すごい!と驚きました。札幌市民ってこんなにもエコに対する意識が高いの~?!聞いてみたら札幌市内はどこもレジ袋が有料なんですってね。なるほどー。 レジ袋の削減のためには有料化が有効だと実感した光景でした。 どうして東京は(それともうちの区だけ?)やらないんでしょ? 買ってきた材料で手際よくおつまみの準備をする仲間をよそに、私はもっぱら新しいおうちの中を探検。感心。新しいマンションって素敵ねー。お洒落なのねー。便利な機能たくさんなのねー。 特に玄関のドアレバーとか水回り系(洗面台、トイレ、お風呂)の作りに築ウン十年の我が団地との差を痛感しました。 そしてさすがコンササポのお宅。笑っちゃうほど、そこここに赤黒の痕跡がありますw テレビの前はこんな感じ。 部屋のドアを開けると壁にはこんな。 極めつけは、この専用クローゼットww さりげない小物(ティッシュ)もしっかりコンサ レンジ脇に丸めてあるエコバックだってこれです。 そしてリビングの一角では、買い込んだカードの仕分け作業が行われていました。 今日発売のコンサのトレーディングカードは、私は行列に辟易して断念したのですが、根性で並んで買った仲間が何人もいて。中には箱買いした人もいて。 選手ごとに仕分けして重なっているカードをより分けます。 欲しいものを確保した残りを「取ってっていいよ~。」とみんなに振る舞ってくれました。 わあ、いいの~?ありがと~~。 そして宴会開始です。「厚別神話」の食べ物も並んでいます。 かんぱーい。 ビールはもちろんクラシック、ソーセージはもちろん丸大食品ですよ。
ちなみに。 石屋製菓サンクスマッチでこの日配られたエコバックはこんなのでした。 厚地素材でりっぱです。 かばんの隅に入れておいて持ち歩くというより、買い物のために持って行くという感じのバッグですね。 そして、私がもらったカードは、私の好みが如実に表れていました。 たくさん枚数があって、たぶん発行枚数自体が多いのだろうなと思われる「人気選手」のカードはそっちのけで、「これ、1枚しかないけど私がもらっていい?」とおずおずと(ずうずうしく)確保したカードもあります。 嬉しい♪ じゃーん。 ひっきー、純貴、ほっちゃん、ヴェルディ戦の日付入りの特別カード(純貴、宮澤、カズ) ヤス、カズ、大伍、謙伍、征也 「道産子カード」の裏面はこんなデザインでした。 かっこいーー。 道産子の道の字の中にも北海道が入っています。素敵。
posted by あきっく |00:16 | コンサ周辺のいろいろ | コメント(0) | トラックバック(0)
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