2008年07月31日
言いたいことを書くことと、見られるということ
現地観戦した内容を自分の見方で切り取り、自分の言葉で伝えてくれる赤黒式。さんのブログは、いつも楽しみに拝見しているのですけど、新潟戦に関するこのエントリは特に気になって、何度も何度も見に行ってしまいました。 その理由のひとつは、サポも含めた新潟というチームに対して無防備なほどに率直な感想を書きつづっていること、しかもその内容が私の中にある新潟への嫉妬心とぴたりとシンクロしていたことからです。 もうひとつは、(予想していたことではあるものの)そのエントリに多数のコメントがついていて、いわゆる「炎上」に近い状態になりかけていて心配になったことがあります。 ブログ主のisseyさんの大人な対応のせいかそうひどいことにはならずに収束しそうですが、それでもぽつりぽつりと反応が続いているようですね。 isseyさんにシンパシーを感じた私の中の「新潟への羨望とその裏返しの反発」については、わたしは「ええかっこしい」(←小心者ともいう)なので具体的内容は言わずに胸の中にとどめておくことにします。何を言っても今は負け惜しみにしかならないことが、本当に本当に悔しく切なく情けないですし。
【2010/1/29追記】私の新潟に対する感情については、結局その後書きました。たはは。→こちらです。
ただ、あのエントリに寄せられたコメントの中で、感じたことをブログで書くことの是非と、オフィシャルブログの位置づけについて気になったので、私なりに考えていることを書いてみようと思いました。
赤黒式。さんのあのエントリは、新潟サポがご覧になったら不快に感じる方が多いだろうと思います。だってまさに新潟のチームやクラブに対する悪口と分類される内容になっていると思いますもの。新潟サポだけでなく、コンササポの中にも他チームの悪口を書くなんて不快だと思われる方もいるかもしれません。 でも、ある人にとって不快だと思われる内容であっても、それを書くなとか、ブログを辞めろというのは、違うと思うのです。特定の個人の誹謗中傷にあたる表現ですとか、虚偽の内容で他人の名誉を毀損するような内容はもちろん許されるものではありませんが、そのような内容・表現にわたらない限り、試合内容や観戦の経験について感想を述べることはかまわないと思うのです。 ものの見方は人によって千差万別ですから、ある人の感想が他の人にとっては違和感を感じたり憤慨する内容だったり反発する内容だったりすることもあるかもしれません。むしろあるのが普通でしょう。 でもだからこそ、いろんな人がいろんな感想を述べあうのがブログを書く楽しみであり、読む楽しみであると思うのです。違う意見の人がいるのはよいじゃないですか。「嫌なら読むな」という言葉は、一見乱暴そうではありますが、自由な言論同士のバランスをとる方法を端的に示した名言だと思います。 そのうえ赤黒式。さんのあのエントリは、違う考えを持つ人からの反論もできるようにコメント欄が設けられています。それって十分にフェアじゃないですか。 私が今いいたいようなことは赤黒式。さんはとうにご承知でしょうし、だからこそisseyさんはあのように対応されているのだろうとは思いつつも、改めて(今ごろになって)エールを送りたい気分になりました。
ここはコンサドーレの公式サイトにもリンクされ、コンサのスタッフもかかわっていて、収益金はコンサの強化費の一部に寄付される「オフィシャルブログ」でありますが、ここに開設されているブログは他の場所で開設されているブログとは別の制約を負うのでしょうか? もちろん、コンサドーレを応援する人が集う場所であることを意識した話題の選定等、この場所を選んでブログを開設していることの意味合いを考え、読む人にとって楽しめるブログであるように配慮することは必要でしょうが、書いて良いことと悪いことの線引きは他の一般のブログとなんら変わりはないだろうと私は思っています。 誰もが読める形でインターネット上に発信されるものである以上、コンサオフィシャルブログであろうと他のブログであろうと違法行為になるようなことは書いてはいけないし、自分の発言に責任をもってそれを引き受ける覚悟があるならば、オフィシャルブログであるがゆえに書きたいことが制限されることはないと思っています。そしてどこに開設されたブログであろうと、自分の書いたことは自分自身の意見として、批判も反論も受けうるものであるという覚悟が必要だと思っています。 みなさんはどうお考えですか? 異論、反論もお待ちしています。
posted by あきっく |03:33 | 日常 | コメント(8) | トラックバック(0)
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この記事に対するコメント一覧
Re:言いたいことを書くことと、見られるということ
上手く書けるかわかりませんが。
赤黒式。さんのところに行ってみました。
私は特別にいやな印象は受けませんでした。
確かに言葉が乱暴に感じるのかもしれません。ストーレトに書いてらっしゃるので。
でも、自分のブログに思ったことを書けなくなったら、それはもうブログとしての機能を果たさないのでは? うーん、そこまで言ってしまうと、それも乱暴かな。
でも、試合を観て自分がどう思ったか、何を感じたか書くのが「サッカーブログ」なのでしょう?
会話とは違い誰か特定の人に向かって話しているのではないし、不特定多数、全ての人を満足させる文章を“書かなければならない”のだとしたら、やっぱりそれは書ける事にかなりの制限が出てしまいます。
私自身もブログには書きたいことを書いています。
相手チームに対する非難の気持ちや審判に対しての不満、スタジアムで見かけた観客のマナーなどについても書くことがあります。
これはコンササポだから、コンサのことだけしか書いてはいけない、相手チームについては思っても書いてはいけない、というわけではないと思うのですが。
私はisseyさんを存じ上げませんが、このエントリーに関して言えば、ご自分の書いたことに責任を持ってらっしゃると思いました。
自分の期待するようなコメントが入らなければ、嫌な目にあってしまったと投げ出したり、個別にお返事をした結果、売り言葉に買い言葉でさらにヒートアップしてしまった、というブログを今まで見てきましたから。
コンササポの恥のようにコメントされているのを見ましたが、他にもっと責められるべき、品性のないブログはいっぱいあるのに!
そして、そういう記事は許されなくて、気に入らない記事に対する匿名での暴言は許されるのか?と私は思いました。
何度か読み返してみましたが、自分の言いたいことが的確に書かれているとはあまり言えません。
でも私なりの精一杯の感想です。
このコメントにより、あきっくさんのブログに不快な影響が出たりしないことを願います。その場合はこれは即座に削除してくださって結構ですので。
posted by むーこ| 2008-07-31 06:57
Re:言いたいことを書くことと、見られるということ
>むーこさん
コメントありがとうございました。ご意見、心強く読ませていただきました。
気に入らない記事に対する匿名での暴言は、コメントされる方だけじゃなくて端から見ていても気分のよくないものですよね。
ここのオフィシャルブログはシステム上、ブログ開設者にはコメント発信者の情報がわからないものですから、特にそれが横行する懸念をはらんでいると思います。
このあたりの対処はオフィシャルブログを運営しているWEBOSSさんの対応に期待するしかないですね。
で、もっといろんなコメント(特に、反発する内容のもの)があるかなあと思っていたのですが、そんなことなかったですね。
私、そんな怖い顔してますかね?謎だな(笑)。
ともあれ私はここ最近思っていたことを言えてすっきりしました。
ただ、今になって赤黒式。さんのエントリを引用したことで、せっかく沈静化しかかっていたところへたくさんの人の目を再び呼び込む結果になったのかもしれない・・と、それは気にしているところです。
posted by あきっく| 2008-07-31 21:04
アウトなのかセーフなのか、とそれ以降
元の文章はかなり微妙な線ですが、全体でジャッジしろといわれるとアウトくさいでしょうね。
まず、汚いプレー云々とか相手チームのアレとか上とか下とかは、特に問題ないと思っているんですよ、というか観戦記なんてどれも主観的印象だし。ちょっと見過ごせないのは、あのアクセスが絶望的なビッグスワンで、しかも大雨警報があった上で、ことによっては、後ろの池氾濫どころか町ごと水没しかねないことが想定される以上、新潟のサポ・観客の行動に対してはデリカシーを欠いたと言えると思う(さらにいえばここ数年新潟は天災に祟られ続けている)。そこが全体の印象を、陰険まではいかなくとも暗めにしたことは言えると思うんですよ。現場にいたでしょ、と。その意味ではね。
だけど、アウトだからつるし上げというのも、TPOなし芸がなしと思うんですよ。あれはアウトの種類なら軽いものといえるので、「傍観罪で終身刑」とかいうのに近い話になっちゃう。私は始めて赤黒式。を見ましたが、多分理非を言えばそれなりに柔軟に対処される方かな、と思ってるんですよ。まぁ人によりけりで、そうじゃない芸風も結構多いとは思いますよ。
あまりお前が間違っているという問い詰め調というのも、頑なにさせるだけで益がないんですがね…
ネットサーフィンやっているとですね、やっぱり自分から土俵踏み出すこともあるんで、「俺の考えることは既に誰かやっている」「人類は愚かだが自分が最も愚かだ」とか注意はしているつもりなんですよ。まぁ意外と自分が浅はかなのに気づいて、びっくりすることもあるんですが(苦笑)
posted by さいとー@横浜| 2008-07-31 23:00
Re:言いたいことを書くことと、見られるということ
>さいとー@横浜さん
私は当日スワンに行っていなかったので、実際に観客がどんな感じだったのかは見ていませんし、大雨警報のことは知りませんでした。
だから本来はそれに関するコメントできる立場じゃないんでしょうけど、でも赤黒式。さんが感じた気持ちはなんだか分かる気がするんです。
言うほど凄くないよね、と反発したい気持ちが私の中にどうしてもくすぶっているので。
試合終了前に帰ってしまう人がたくさんいたというのが大雨警報のせいだったのか、あそこに寄せられた新潟サポらしき方のコメントによると交通渋滞を嫌っての恒常的な現象のようにも思えます。
先日国際ユースを見に新潟へ行ったときも、周囲の観客の雰囲気は、たとえばSBSカップとか高円宮杯を見に来ている静岡の観客とは全然違いました。なんていうか、プレーに対して無反応というか。わざわざ見に来ているくらいなんだから関心がないわけじゃないだろうと思うのに、不思議でした。
そりゃ、静岡と比べんなよ、じゃあ北海道国際ユースのときの観客はどうよ?と言われると、雰囲気以前にそもそも観客はあまりいないですから、なにをか言わんや、なんですけどね。あーあ。だから言いたくなかったのに(爆)。
招待券の話は先日国際ユースのときにスワンまで乗ったタクシーの運転手さんが話していました。
「あら?でも最初はタダ券できっかけ作りをしたけど、近年はチケットを買って入っている人がほとんどなんじゃないですか?」と私が問い返すと、運転手さんは「いやー、そうでもなくて。今年は序盤が成績悪かったのでお客さんも入らなくて、それで慌ててまたタダ券出してましたよ」と言っていました。
ある意味そうやって機動的に動ける体制ならいいなと思うし、スワンはタダ券でお客さんが増えてもドームと違って使用料がハネ上がることはないのだろうか、なら羨ましいなとか、券もらったからと言ったって実際に足を運ぶ人がそれだけいるのは凄いとか、現に新潟の入場料収入は札幌の3倍ですよとか、新潟のホームでの圧倒的なまでの勝率は何?とか、言えばいうほど負け惜しみにしかならないのが何とも歯がゆくて。・・ああ、もうやめよう。
胸の奥に隠してたのについつい言わせるなんて。さいとーさんのせいですよ(笑)。
posted by あきっく| 2008-08-01 05:58
うわ、第一案がよかったか(汗)
>胸の奥に隠してたのについつい言わせるなんて。さいとーさんのせいですよ(笑)。
すいませんすいません。女性にこういわれると、状況が分かっていても照れちまいますね(苦笑)。まぁなにぶんほめられるとか女性に何か言われることになれていないもんで(号泣)ご容赦を。
最初の↑は実は二回全文書き直しているんですよ。実はどうしても頭から離れなかったのが、書き込みした連中の怒りの焦点というか、不愉快のデッドポイントが理解できなかった(というか今でも分かっているか怪しいのですが)んです。
で、最初に書こうとしたのは何かというと「野球もそうなので経験上言えば、ファン心理なんて愚行権の最たるもの。そりゃ勝ち続ければ舞い上がるし、ジェラシーとか、他チームに排他的感情になるとか、上から目線のようなダークな心理があるのは当然のこと。ただし、実力行使は論外として、そういうのはおしゃれにできないか、という観点はある。闇雲に正直になるとネットの世界は買ったけんかがオーバーフローになるよ」ような感じだったんですよね。
ただそれは当然誰もが考えることであろうし…と思ったんですが、こんなことなら素直に載せりゃよかった(汗)。
でまぁあきっくさんのお返事で気がついたのですが、実はissayさん正直に書くなぁ、ぐらいに思ってたんですね。今の私は野球(ヤクルト)にせよサッカーにせよ、どこのチームに負けたくないとか強く思わない。だから赤黒式。の該当エントリとか、あきっくさんの吐露された細やかな心境は頭で理解するしかできないのが悲しい。
ただし、その感情自体はすごく理解できますよ。何せ北海道にいたときは巨人ファン(←どこに消えたのだ(怒))に迫害されたカルヴァン派・ヤクルトファンでしたから。で、そういうマイナスな気持ちをどこかで吐けるのって、実はほんとの意味で健康的なことじゃないか。
だって100%完璧な善人も、100%完璧に何もできないのび太も、現実世界にはいないですから。酒の肴で秋刀魚の腹ありますね。あれ、重金属がたまりやすいところ。でも、それで即具合悪くなるわけないし、酒がおいしくなり、会話がはずむじゃないですか。人生彩を求めるなら、どこかに毒は必要ですよ。
以上、日高吾郎ショーでした。
posted by さいとー@横浜| 2008-08-01 22:40
Re:言いたいことを書くことと、見られるということ
>さいとー@横浜さん
こらこら、変なとこで照れないように(笑)。
毒はねえ。
私も今では十分(すぎるほど)大人になったので、苦みや渋みが潜んでいない薄っぺらな明るさはつまらないと感じるようになりました。
でも子供のころは、まっすぐ太陽の方を向くひまわりのような、スポーツ万能で勉強もできてバレー部のキャプテン!みたいな男の子が好きというタイプだったなあ。
ま、人生長く生きていると、いろんなことがありますなあ。
ところでヤクルトファンは北海道においてカルヴァン派だったのですか?
国鉄スワローズや若松がいた名残で、そこそこメジャーかと思っていました。マイナーというならそれこそ、かつて私がプロチームだとは知らなかったニッポンハ(ry
あ、そうか。もしかしてそこそこメジャーだからこそ迫害されるのかな?
それは虎キチじゃなくて?
posted by あきっく| 2008-08-01 23:50
合格点です。
うん、本来の人間の成長ですよ>まっすぐな男の子が好き
私は8歳で悟りを開いたので、あとは堕落一直線の上に学力偏差値底辺校練馬区中学ワァオゥー12.13.14とあたいの人生暗かった感じで。「結婚に必要なのは愛ではない、忍耐と誠意と特に財力だ」「俺たち不細工でキモいからモテナイ、正攻法では金が作れない。投資信託やらねーか」(さしがに名義は叔父に仕掛けたが許可できなかった)とまー暗い暗い、ほとんど動物に近い行動をしていたんです。
>国鉄スワローズや若松がいた名残で、そこそこメジャーかと
思ったデショー、甘い、甘い、スピードワゴンのようにあーまーい。はっきりいえば「メジャーマイナー」です。
居酒屋の喧嘩7割が野球によるもの(当社統計)であるから、若松の名前を出してもだめ。当時は彼があまり好きでなく「大杉」「伊勢」「大矢」とちょこちょこいたのですが、酒が入ると若松を出しても妥協点がなくて「何であんなに弱いのに野球やっとんねん」と胸倉捕まえるんですよ。あ、一回だけ「…聞いちゃいけねぇことしたな…おい、兄さんにジョッキ3杯ね」と得したけど。
阪神は人が多いので、絡まれない。広島も一定数いる。これ以外はよくて無視。悪けりゃ私のやわらかい心に巨大な虎や馬を円山からぶつける勢い。パリーグは全滅です。
…あぁ書きすぎると東京ドームでよりによって天覧試合で勝利して意気揚々としたことも忘れそうなので、この辺にします。
要は青春の多感なとき、OTLというしかない「どうでもいい見えない天井」と戦っていたんですね。現在の人格形成につながったと。ばかでしょー。自分の人格は何で曲がったというのは「もてない」「応援チームが駄目」という究極ですかさら
「でもね、男と女の関係は金次第なんだよ。証明しているのがおる」「いったい誰?」「ホリエモンと西村美穂。西村さんは神戸女学院で哲学の内田樹の弟子なんだけど、この内田っつーのが(中略)学校出たからって人生の勝ち組って…いえるのかなぁ」
posted by さいとー@よこはま| 2008-08-03 02:51
Re:言いたいことを書くことと、見られるということ
>さいとー@よこはまさん
12.13.14くらいですでに結婚を意識するだなんて、ひねまがっていると言いながらけっこう「真っ当」志向じゃありませんか(笑)。
好きなチームのために居酒屋でけんかするというのも純愛というかなんというか。
自分では曲がっていると思いながら案外ぐるりと一周していたりして。
ま、でも、多感な時期に辛い思いをしたことはなんとなく分かりました。
辛い思いをしてもそのチームしか応援できないって、チームの選択ってどういうところからくるのでしょうねえ。
運命ってわけでもないのかな。北海道の巨人ファンが多く他チームに変わっているところを見ると(微毒)。
posted by あきっく| 2008-08-03 08:07